【衛生コラム】次亜塩素酸水とは?

次亜塩素酸水

次亜塩素酸水は、菌・臭い・ウイルス抑制に有効で、様々な施設で活用されている除菌・消臭水です。

歴史は古く、菌やウイルスへの効果や安全性の高さから、身近なところでは水道水の浄化やプールの除菌にも使われてきました。

食品分野では、カット野菜や学校給食の野菜の洗浄や調理器具の除菌に、医療・介護や保育施設では環境衛生に、空港や鉄道機関、バスなどの交通機関や宿泊施設の消臭・ウイルス抑制など幅広い分野で使われています。

次亜塩素酸水の種類

pH値・有効塩素濃度が厚生労働省により定められており、その違いにより強酸性・弱酸性・微酸性の次亜塩素酸水に分けられます。

・強酸性(pH2.7以下)
・弱酸性(pH2.7〜5.0)
・微酸性(pH5.0〜6.5)

これらの特徴は、菌やウイルスに対する高い有効性です。
主な除菌成分の「次亜塩素酸」は、低い有効塩素濃度でも高い除菌力があるとされており、消毒液に耐性があるウイルスや、季節性の各種ウイルスなど多くの病原菌に対して力を発揮します 。

また、安全性が高いことも特徴です。
各種毒性試験をクリアし皮膚や人体にやさしく、有機物に触れると水に戻る性質をもっているため、自然環境破壊や環境汚染の心配がありません。

家庭用で使うには、次亜塩素酸水の中でも安全性の高い、弱酸性や微酸性の次亜塩素酸水が向いているとされています。

次亜塩素酸水の生成方法

次亜塩素酸水には様々な生成方法があります。

  1. ①塩(塩化ナトリウム)・希塩酸を水と電気分解して生成する 「電解水」
  2. ②次亜塩素酸ナトリウム(=水道水にも使用されている)と希塩酸を水で希釈混合し、中和されることで生成する 「二液混合」
  3. ③次亜塩素酸イオンを含む水溶液を帯電したフィルターに通して濾過することで純度の高い次亜塩素酸水を生成する「静電場濾過法」

電解水は、手軽に大量に生成する事ができるため水道水のような使い方に適しています。
ただし、不安定なため劣化速度が早く、保存には向いていません。

希釈混合して生成される混合水は、電解水に比べると、劣化の速度が遅いとされています。電解水に比べ保存には向いていますが、数ヶ月〜半年以内で劣化が進みます。

静電場濾過法は、電解水に比べ、製造時手間がかかりますが、次亜塩素酸水の欠点である濃度の減衰を抑え、安定性が高く1年以上の品質保持が可能です。

次亜塩素酸水の保管方法

次亜塩素酸水は、日光や紫外線に弱く、日に当たることで急速に劣化してしまいます。
そのため、透明なスプレーボトルなどを使ってしまうと劣化してしまうため、遮光ボトルや中身が全く見えないボトルなど、光を通さない物である必要があります。
また、高温多湿を避け、冷暗所で保管しましょう。

次亜塩素酸水まとめ

店舗や施設からご家庭など、次亜塩素酸水はあらゆる場面で、衛生対策に使うことができます。
しかし、もともと劣化しやすいという性質があるため、商品によっては店頭に並んでいる時点で濃度が落ちてしまっていたり、透明な容器で売っていたり物もあるため注意が必要です。
使用期限を確認し、遮光ボトルを利用しているものを選ぶようにしましょう。

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